いよいよ、鈴愛と律が5年振りの運命の再会!!
果たして、、、
脚本家
北川悦吏子
「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」「空から降る一億の星」「オレンジデイズ」「たったひとつの濃い」「素直になれなくて」など。
第13週 「仕事がほしい!」
☆第73話
◎律から鈴愛へのプロポーズ
「鈴愛。
結婚しないか?」
☆第74話
◎晴から秋風先生への手紙
「前略。秋風羽織様。
突然のお便りをお許し下さい。
今日は、私勇気を出してペンをとりました。
あの子は、私からしてみたら何の変哲もない平凡な、でも、とてもとても素直で優しいいい子です。たった一人の娘です。
いい夢を見させてもらったと思っています。
あの子も憧れの秋風先生のところで10年近く修行させて頂きデビューもしまして、満足だと思います。
私は、平凡な人間です。
結婚して食堂に嫁ぎ、あの子とあの子の弟を産み育てました。私の人生はそれだけです。
でも、幸せです。
私は、やはり女の幸せは、仕事ではなく家庭に入り、子供を産むことかと思ってしまいます。
あの子にも平凡でいいから幸せな人生をつかんでほしい。
あの子にお見合いの話が来ています。地元の信用金庫の課長さんで初婚。とてもいい話だと思います。あの子は左の耳の事がありますので、お見合いはとうに諦めていたのですが、気にしないとおっしゃって下さっています。
鈴愛にはお見合い相手の写真を送っています。
先生、私はあの子の親です。あの子が先生のような世に出ていくような特別な人でないことは一番よく分かっております。
もし、娘が先生に相談するようなことがありましたら、どうか、どうか先生、私のこの気持ちをくんでやって下さいませんか?
無学の田舎者が勝手な事を申し訳ありません。
私には芸術などというものが分からず。
私は、あの子に結婚して子供を産ませてやりたいのです。」